お詫びとお知らせ (2)

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
お詫びとお知らせ

お詫びとお知らせ(おわびとおしらせ)とは、わびることで形式的な反省を見せつつ、情報を「お知らせ」として詰め込んで、実際の反省文を書くことから逃れる手段である。

概要[編集 | hide | hide all]

口で「ごめん」というだけなら、でもできる。自己正当化以外に目がない馬鹿でない限り。しかし、実際に反省していることを示すには、「何が悪かったか」「何故悪かったか」「今後どうすれば良いか」などをしっかり考えなければならない。考えてすら、三つ子の魂百まで、雀百まで踊り忘れず、ついつい人は同じ過ちを繰り返すというのに、考えなければ、過ちから逃れる術など、ないに等しいからである。

しかしながら、自由からの逃走によって自らを特定の選択肢に縛り付けたくなってしまうような大半の人間にとっては、このような対策を考えることなど、面倒ったらありゃしない。そこで代案として出されたのが、何か適当な「お知らせ」を貼り付けることで、本来反省文で埋めるべき400字詰め原稿用紙を、埋めきってしまう方法である。

この方法を使えば、形式的な反省を見せつつ、重大情報の提供を優先させたという言い訳によって、中身のある反省から逃れることができる。こうして、多用されるようになったのが、「お詫びとお知らせ」なのである。

実例[編集 | hide]

詳しくは「お詫びとお知らせ」を参照

問題点[編集 | hide]

上の実例については、恐らく開拓たん以外に発せられるボォェェェェを詫びなくてよいのと同じように、先編集権を逆手にとってフォーク出来てしまうので、ウソペディアであれば、全く詫びる必要のない内容であったことが、最大の問題点だろう。

しかしながら、そのような個別の例を越えた一般的な問題点は、「お知らせ」で文字を埋めること自体、既に定番ネタと化していて通用しなくなりつつあることにある。

あまりに使い勝手がいいので、「この度の秘書の不祥事について、大変申し訳なく思います。事後対応の心労により体調を崩したので、私はしばらく入院することとします。」(悪徳政治家)などと言ったテンプレートが出回るほどありふれてしまったため、最初は「お知らせ」を見て仕方がないとあきらめていた人々も、「お知らせもいいけど、ちゃんと反省文も書いてよね」と考えるようになり、かつては500字以内で済んでいた謝罪文も、1000字以上、かつTwitter炎上することになるような隙を一つたりとも与えない、完璧なものに仕上げなければならなくなってきたからである。

もちろんこの1000字をぬかりなく「お知らせ」で埋めることもできなくはないのだが、それをしてしまうとほぼ間違いなく炎上し、恒心教徒あるいはそれに近いバカ暇人によって、住所を特定される上に、自宅を現代ストリートアートとして許可なくリフォームされる羽目になってしまうため、昭和であればまだしも、平成終了問題がささやかれる今となっては、よほど太い神経がないと、この方法は使えなくなりつつあるのである。

関連項目[編集 | hide]