ウィキペディアにおける要出典のパラドックス
ウィキペディアにおける要出典のパラドックス(ウィキペディアにおけるようしゅってんのパラドックス)[要出典]とは、近いうちにウィキペディアで起こるであろう矛盾である。いや、もう既に起こっているのかもしれないし、むしろ起こっているのだと思うが。
概要[編集 | hide | hide all]
そもそもウィキペディアには、
という方針があり、これらの方針はまるでアンサイクロペディアにおけるひよこ陛下のように絶対視されている。
ところで、どのような記事を書く場合であっても、ウィキペディアの執筆者は「信頼できる情報源」を読んで自分の中でその内容を理解し、咀嚼・判断をして(情報源の中にあるどの内容を記事に載せるか、どのような言い回しにするか、などを考えて)記事を執筆するわけであるが、どのような記述も信頼できる情報源に基づかなければならないという方針は、突き詰めると何かを元に新しい判断をするということ自体を禁止することになってしまうだろう。
すなわち、独自研究を厳格に禁止するなら、信頼できる情報源から咀嚼・判断をして執筆することさえ禁止される[1]。これを避けるには信頼できる情報源を丸写しするしかないのだが、それをしてしまうと著作権的に問題がある。
つまるところ「独自研究の厳格な禁止」と「著作権」はどちらか一方しか守ることはできず、両方を同時に守ることはできない。後者を破ることが法に触れる以上、前者を破るしかない。あるいはウィキペディアの記事数をゼロにすれば両方を同時に守ることができるだろうが、そうなったらウィキペディアはもはや百科事典ではない。
脚注[編集 | hide]
- ↑ このことは既にウィキペディア内部でも皮肉られており、「空が青いということに出典は要らない」という記事が存在する。