凉宮ハヒルの憂鬱
出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
この項目では、哲学書としてのハヒルの憂鬱について説明しています。ハルヒの憂鬱については「涼宮ハルヒの憂鬱 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
凉宮ハヒルの憂鬱(すずみや-ゆううつ)とは、日本のライトノベル風哲学書である。
概要[編集 | hide | hide all]
ライトノベルにおいて不文律となっている「お約束」、所謂主人公補正やご都合主義を絡めて理解しやすい形とし、「主人公の預かり知らぬ所で、どのような物事が起きているのか」というメタフィクショナルな視点から様々な哲学論をライトノベル的文体で分析する事を目的としている。
ストーリーとしては一般的な高校生である「キョン」が哲学的自己確立の塊である「凉宮ハヒル」と出会い、彼女を通じて交流していく様々な存在を思考の取っ掛かりとして哲学論にのめり込んでいく姿が主に記されていく。
登場する哲学論の例[編集 | hide]
- 外側からみた唯我論の解析
- 「主人公の存在を確定とするならば、その他のキャラクターは何の為に存在するか」という事であり、唯我論においては「自分以外の一切は存在を確定出来ない」となっている。ただしこの論は「何故自分の存在を確定していると言えるのか」と反論されやすい。
- 凉宮ハヒルは唯我独尊的な性質を有し、主人公として自己を確定させている。それを補佐する存在としてのみサブキャラクターがいるという説や、サブキャラクターこそ存在が確定しており主人公とは衆合的なモノでしかないと言う説などが作中で語られている。
- 特殊能力から読み解く、哲学的ゾンビ論
- 哲学的ゾンビとは、「人間と同等の能力外観を有しつつ、意識(クオリア)を持たない存在」を指す。他人に意識が存在するかを確かめる事は不可能であり(会話や挙動は神経による電気信号の通達で行える為、意識が存在する必要はない)、また自分が哲学的ゾンビでないと証明する事も出来ない。
- 作中ではこれにサイコキネシスや脳論理演算という特殊能力の視点から切り込む事で、哲学的ゾンビに対する哲学的アプローチを行っている。
- 人工意識
- 登場人物の一人として、人工意識論を突き詰めた結果産まれたキャラクターが存在する。これは「意識とは情報である」或いは「意識とは自然発生するものである」という哲学的追求を以て、その存在が描かれている。
- 素朴実在論や直接的実在論によれば意識は脳処理によってのみ生まれるものとされるが、「限りなく人間に近い存在の、限りなく人間脳に近い器官は、限りなく人間の意識に近いものしか作れない」と反証される。それをどう実論とするか、が「消失編」等で語られている。
- 不可知論は何故不可知なのか
- 物事の本質は、そもそも理解出来ないという考えが不可知論或いは新神秘主義である。しかし何故不可知だと理解出来るのか、不可知であることが理解出来るならそれは限定的な可知であり不可知論としての体を為さなくなるのではないか。
- あらゆる不可能が「ライトノベルだから」で済んでしまう場合にも、不可知論は成立するのか。時間遡求やパラレルワールドまで「作品世界では存在する」という状態で、如何にして可知不可知を判断するのか。散りばめられたシナリオ上の矛盾点は、それを考察する為の手掛かりとして使われる。
この節は、執筆者が、面倒臭いので途中で放棄したか、または途中で寝てしまったので、現在書きかけです。あなたによる嘘でも楽しい加筆が望まれています。よろしく頼みましたよ。 |
メディア化[編集 | hide]
「ソフィーの世界」以降続くライト哲学ブームにのり、本作もまたアニメや漫画という形で展開していった。が、その際出版権利の都合からタイトルが「凉宮ハルヒの憂鬱」へと変更された。これに関して公式からは「タイトルの変更が、内容の変更を意味するものではない」とのアナウンスがなされている。
また実写版だけはこのタイトルで作成されたものの、尺の都合からかなり内容が難解になっており成人向け作品として販売されている為視聴の際には注意が必要である。
小説版 | 憂鬱 (1) - (2) - 溜息 - 退屈 - 消失 - 暴走 - 動揺 - 陰謀 - 憤慨 - 分裂 - 驚愕 | |
アニメ版他 | 涼宮ハルヒの憂鬱 (曖昧さ回避) - 時間平面理論入門 | 第一期 - 第二期 - 登場人物 - ハヒル - 消失 - ハルヒちゃん - 長門有希ちゃんの消失 - ちゅるやさん - 約束 - 戸惑 - 並列 - 直列 - 追想 - サウンドアラウンド |
人物他 | 谷川流 - いとうのいぢ - ツカノガク - みずのまこと - 涼宮ハルヒ - キョン - 長門有希 - 朝比奈みくる - 古泉一樹 - 渡橋泰水 - SOS団 - 鶴屋さん - ENOZ - 佐々木 - 橘京子 - 周防九曜 - 藤原 - WAWAWA |